新たな時代に多様に応える、
3つのホテル開業

日本各地でのホテル&リゾート事業を通じて、日本の観光産業の振興に力を入れてきた森トラストグループ。時代のニーズを先取りしながら、積極的に外資系ブランドホテルを誘致し、インバウンドへの貢献にも取り組んできました。都心においても地方においても、その土地の魅力を活かしたホテル開発にこだわり、一つひとつに想いをもった事業展開を大切にしています。そして現在も、将来的に回復、成長が見込まれるインバウンド市場のニーズに応えるため、全国で外資系ブランドホテルを増やしていく複数のプロジェクトを同時進行中です。新型コロナウイルス感染拡大により深刻な状況に陥っている日本の観光産業の早期復興に貢献するべく、2020年には奈良、沖縄・瀬底、東京・虎ノ門にて3つのホテルを開業しました。ニューノーマルにもしっかりと対応しながら、新たな時代における旅の価値をより多様なスタイルで提供していきます。

POINT
01

世界を魅了するライフスタイルホテルと


日本の個性を融合させた


「東京エディション虎ノ門」

2020年10月、世界最先端の高品質なトレンドを採り入れる「東京ワールドゲート」内に「東京エディション虎ノ門」を開業しました。「エディション」は、革新的なコンセプトで様々なライフスタイルホテルを生み出してきたイアン・シュレーガー氏と、マリオット・インターナショナルのコラボレーションにより誕生した新世代のラグジュアリーライフスタイルホテルブランドです。シュレーガー氏のこだわりが細部にまで徹底的に凝らされている独特な空間と個性的なサービススタイルで世界中のセレブリティに愛されていますが、今回日本に初上陸するということで、そのこだわりと日本の文化を融合させ「日本ならではのエディション」となるよう、マリオットと森トラストの社員、シュレーガー氏、隈研吾氏も含め一緒に創りあげていきました。また「エディション」は環境への配慮も深く、SDGsに力を入れる当社としても、これからの日本がそうした社会に向かっていく中でふさわしいブランドだと考えています。

POINT
02

世界を巻き込んでいく


地方創生のかたち


「JWマリオット・ホテル奈良」

国内最多の世界遺産を含む魅力的な観光資源を持ち、多くの訪問者数をもつエリアでありながらも、「宿泊する地」としてはなじみが薄いという課題を感じていた奈良。日本が誇る古都・奈良の観光産業を盛り上げていきたい、特に海外の方への認知を促しインバウンドも加速させたいという想いのもと、世界中で愛される歴史あるホテルブランド、マリオット系列の中でも最上級カテゴリーに属する「JWマリオット」を日本初上陸というかたちで誘致しました。そして2020年7月、奈良県初の外資系ラグジュアリーホテルとなる「JWマリオット・ホテル奈良」を開業。国際的な会議の誘致に力を入れていく県の方針もある中でのコンベンションセンターに隣接しているという好立地、現在日本で「JWマリオット」に宿泊できるのは当ホテルだけという特別感など、海外の方にとっても国内の方にとっても新たな価値を提供することができます。ホテル開業を通じて、観光だけでなく、ビジネスや雇用の面でも奈良を盛り上げ、多彩な魅力をもつ国際都市としての発展に貢献できたらと思っています。

POINT
03

沖縄&リゾートの


楽しみ方を変える第一歩へ


「ヒルトン沖縄瀬底リゾート」

2020年7月に開業した「ヒルトン沖縄瀬底リゾート」は、ヒルトンとしては日本初となるビーチリゾートです。沖縄瀬底プロジェクトとして、ヒルトン、ヒルトン・グランド・バケーションズ、森トラストの3社が連携する大規模開発となっており、2021年秋にはタイムシェア・リゾート「ザ・ビーチリゾート瀬底 by ヒルトンクラブ」の開業※も予定しています。瀬底島は、美しい海に囲まれた素晴らしい景観と、豊かな自然にあふれ、レジャーはもちろん、非日常の穏やかなひとときを過ごしたり、ワーケーションの場としても最適です。これまで沖縄は2泊3日ほどのショートステイが主流でしたが、働き方やライフスタイルの変化と同様、旅のスタイルや目的もさらに多様化していくと考えています。リゾートホテルに加え、ハワイなど海外のバケーションでは定番となっているタイムシェアスタイルの中長期滞在向け施設も展開することで、一人ひとりのニーズにあわせた新たな沖縄の楽しみ方を提案していきます。

※2021年7月インタビュー時点での情報となります。

また自由に
旅を楽しめる日への準備を、
森トラストは進めています

ウィズコロナの状況下では旅行はまだ難しいものですが、近い将来また自由に旅を楽しめる日が来たときのために、森トラストはディベロッパーとして準備を整えておきたいと動いています。コロナ禍での3つのホテル開業は、急遽対応が必要なことにも「安心安全」と「ブランドの世界観」を両立させるための柔軟性や、今後は設計段階から計画していきたいことへの気づきなど、ニューノーマル時代の観光産業をつくっていくうえでの大きな経験となりました。今すでにその実践に向けて開発・研究しているものもいくつかありますが、新しい技術を採り入れつつも、ホテルに求められている「非日常」や「快適性」といったものはしっかりと守り、良いところはどんどん改善を重ねて、皆さまの期待に応えつづけていける事業者でありたいと思っています。